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2009年2月25日 (水)

唯の幸福なバレンタイン&ちょっと考察

今週の週刊少年ジャンプ13号の『To LOVEる』。
いやー、このバレンタイン前後編ではポップなラブコメの魅力を堪能させてもらいましたね。先週と今週だけ見ると、まるで唯がこの漫画の本命のヒロインであるかのようです。特に今週はページ捲るたびにニヤニヤしっぱなしで、もし横で人が見てたら相当気味が悪かった事だろうと思います。とてもじゃないですが電車の中でとか、コンビニで立ち読みとかしてはいられません(゚▽゚*)

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美柑びいきの私ですが、『To LOVEる』に登場する女の子の中でビジュアル面で一番美しいと感じるのは唯です。切れ長の目をした端正な顔立ち、モデルみたいに均整の取れたスタイル。グラマラスという点においてはララとか、より大人の女性である御門先生とかの方が上かもしれませんが、何と言いますか、唯にはギュっと凝縮したような隙のない美を感じるんですね。長いストレートの黒髪がキリッと締まる印象を与える事もあるかもしれません。目元に関しては一頃よりもだいぶ穏やかな、優しい感じに変化してきましたけど。

今回は唯の性格面での可愛らしさも極まった話だったと思います。これまで主人公のリトの側にも
『何故だか良く分からないけど古手川にはあまり快く思われてない』
といった誤解があって、リトと唯の双方が互いの間の壁を意識していたと思うのですが、今回のラストではその壁に風穴が開いたような爽やかな感動がありました。唯ファンの方々は今回を読んで「なんでこれで唯がメインヒロインじゃないんだぁ!?」と、悶々とされているんじゃないかという気がしますね(^^;

話は変わって…ここのところ『To LOVEる』は雑誌の掲載位置でいうと後ろの方を爆走中ですね;
自分自身の事と作品そのものの感想以外に触れるのは、このブログ趣旨からは外れるのですが、以後はその事に関して些か僭越なことを書かせてもらってます。気がついたらかなり長い文章になってしまいましたので、関心のない方は読み飛ばして下さい。

昔から週刊少年ジャンプ(以後、ジャンプ)では、読者人気のパっとしない作品が後ろの方に掲載されるようになって、ほどなく連載終了となる例が少なくないので、どうした事かと気になるところではあります(ただし作品の掲載順は単純に人気順という事だけではなく、他の事情も有るかもしれません。それは実際に雑誌作りに拘わっている方でなければ断言できない事である点は、お断りしておきます)。

ジャンプでは現在『バクマン。』という漫画を連載しています。この作品は「週刊少年ジャンプ」という雑誌の名前は実在のままに、架空の登場人物がジャンプ連載作家を目指すというストーリーなのですが、現実のジャンプで実際に連載中の作品や作家さんの名前も一部、実際のまま登場したりします(会話の中に出てくる程度で作家が姿を見せたりはしませんが)。

その『バクマン。』の何週か前の話の中で、登場人物の一人が「『ToLOVEる』はアンケートで不利」という事を言っていました。アンケートというのは連載作品の反響を調べる為の雑誌綴じ込みのアンケート葉書のことですね。フィクション中の登場人物の私見として語られたセリフですから、それが実状に則した描写であるのかどうかは軽率に判断できせんが、これを見て私は「ああ、やっぱりか」と妙に納得したのです。その登場人物が言ったのと理由は少し違いますが。

私自身がジャンプを隅から隅まで読むほど熱中していた少年時代を考えると、ジャンプの購買層の中心となる少年読者たちは『ToLOVEる』を歓迎しつつも、アンケートで「面白かった漫画」として挙げることは少ないだろうと思えるのです。小学校の高学年とか中学生くらいの子供がジャンプで「面白かった漫画」として真っ先に挙げるのは、ジャンプが標榜する、いわゆる「友情・努力・勝利」のキーワードにバッチリはまるバトル系の漫画だろうと思います。続きが気になって仕方ない、来週号の展開を想像してワクワクする連続物のストーリー漫画。そういう作品から優先的に選んでいくと、『ToLOVEる』のような「ちょっとHなラブコメディー」に投票する枠が残らない事が多いのです。決してつまらないとは思わない。むしろ載っていればエッチなシーンが見られたりして嬉しいんだけど、投票するのは「まずバトル系」って感じです。

無論、『バクマン。』での描写にあったように「『ToLOVEる』に票を入れるのは恥ずかしくて抵抗がある」という理由も想像できます。往々にして小中学生くらいの男の子というのは、異性や恋愛に関心があるのを人からからかわれる事を恥と感じて怖れがちです。本音ではラブコメを楽しみに読んでいるとしても、人前ではそれを態度に表そうとしないでしょうね。話題に上ったとしても、どこか斜に構えた言い方をします。『とらぶる?うーん、絵は上手いとは思うけどさぁ~』、てな感じでしょうか。

そういう意味で考えると、『ToLOVEる』の熱心な支持層はどっちかというと高校生以上と言えるかもしれないです。自分自身が異性との恋愛に関心を持ち、或いはこれまた、いわゆる「萌え~」というキーワードを意識する年齢層ですね。ラブコメの登場人物に感情移入できる。お気に入りのキャラの作中での行く末が気になる。ラブコメにそういった楽しみを見いだせる年頃に達した人たちは、バトル物と『ToLOVEる』を等価で比較して投票の対象にしているだろうと考えられます。

実際、私は『ToLOVEる』において少年読者向けのサービス(と思われる)パンチラとか入浴とかのお色気シーンについては、特に重視していません。そういう絵が必ずしも毎回見られなくても、この作品は楽しいと思うからです。年甲斐もないのですが、逆に若くもなく特にラブコメ好きでもない私のような者が喜んでニヤけて読んでいるという事は、この作品の価値を量る上で重要なんじゃないかとも思えます。
「すでに少年でない者が、一読者の立場から少年向け漫画雑誌の商品的魅力を量る」事そのものが前提としておかしいとも言えるのですが、物心ついた時から漫画やアニメに囲まれて育った私のような世代にとって、漫画は単に雑誌が訴求の対象にする年齢では区切れない、普遍的な娯楽になってしまっていることは勘案していただいても良いのではないかと考えます。ちなみに過去にもどこかで書きましたが、私は現在の漫画やアニメ作品の数々について詳しく語れるほど熱心なフリークではありません。ジャンプを買って読んでいるのは漫画好き故の習慣ではなく、たまたま縁あって『ToLOVEる』という作品のファンになったからです。

私の悪いクセで、ひとたび考えを放出しようとすると妙にクドクドと長くなってしまいましたが、要は今後『ToLOVEる』がどうなるかは、極々私見で述べさせていただくなら、少年ジャンプという雑誌の作り手である出版社の方たちが、連載作品の多様性確保をどう考えるかに掛かっているんじゃないかな~、ということです。あくまで中心の雑誌購買層である少年読者の圧倒的支持を得られる作品を発掘し続ける事を至上命題とするなら、『ToLOVEる』は常に、数週先には連載終了してもおかしくない状況であり続けるかもしれませんが、個人的にはそれは少しもったいない事だと感じています。

『ToLOVEる』のようなラブコメは『ドラゴンボール』とか『キン肉マン』等の歴代の大ヒット作品のように、社会現象的なムーブメントと言えるほど莫大な商業的利益を生み出せるタイプの作品ではないかもしれませんが、漫画雑誌に限らず、大ヒット作品を抱えつつも、たとえ会社としては面白みがなくても消費者の多様なニーズに応えられる商品ラインナップを擁していると「さすがリーディングカンパニーは余裕があるな。手堅い」と私は感じますし、その会社への信頼も増します。ましてや『ToLOVEる』は商業的な貢献度も特に小さいとは思えませんし。ただしこれは誠に、素人の一読者としては過言であると承知しています。ジャンプというブランドの運営方針に対して無責任に言及できる立場ではありませんから。特に誰が読んでるわけでもない、このブログの記事に書くだけでもかなり恐縮します。

一見して読む気も失せてしまいそうな、とりとめもない長文になってしまいましたが、一言で簡潔に表すと
「まだ今しばらく、『ToLOVEる』を読み続けていたいぞ」
という気持ちは汲んでいただけたでしょうか(笑)。私にとっては週の始めにホっと一息、といった感じの清涼剤になってますもので。
『ToLOVEる』はすでに、ラブコメとしては十分な長期連載作品になっていると言えますが、魅力的な各キャラの掘り下げでまだまだ興味深いストーリー展開が望めると思いますし、「もうこれまで描かれれば十分」とか思ってしまわれては寂しいです~(^^;

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